美濃国を二分する斎藤道三と斎藤高政親子(?)の争いが描かれていましたね。
その道三の嫡男ながら、本当の父親は土岐頼芸とも噂される斎藤高政。
実際、斎藤道三の元に集まったのはわずか3000とも。
多くの『国衆(くにしゅう)』が味方しなかったとも言われています。
この頃は後の織田信長の時代よりも野性的な時代。
美濃の国内の地方領主である『国衆』がどれだけ味方に付くか…が国を治める要でした。
国衆がそっぽを向けば国はまとまらない。
国衆の独立心も強く、主君が判断を間違えば反乱、裏切りは日常茶飯事。
土地と民衆、そしてそれらを管理する地方領主・国衆。
密接に繋がったこれらを解体したのが織田信長。
ここが中世と近世の境目とも言えます。
なお、今回は斎藤道三の遺言とも言える名セリフが目白押しでしたね。
美濃も尾張もない。皆でひとつになれば良い。
さすれば大きなひとつの国となる。
織田信長という男は面白いぞ。
あの男から目を離すな。
信長と…そなたなら、やれるかもしれんな。
大きな国を作るのじゃ。誰も手出しのできぬ大きな国を!
やがて織田信長の作る新しい世の中。
そしてその一翼を担う明智光秀。
実力を持って成り上がった斎藤道三だからこそ見通した新しい世界。
次の世代へのバトンとも言えるセリフが印象的でした。
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