こんにちは!旅人サイファです!
この四万十川、源流から河口まで196㎞もある四国最長の大河!
日本最後の清流とも言われる美しい川です。
この川が美しい由縁は大きく蛇行したその流れ!
四万十川は自然の姿をそのままに。
右へ左へ東へ西へ…、蛇行を繰り返して海へ向かいます。
しかもこの四万十川は面白いことに、海まであとわずか…、という距離まで南下した後で西へ進路変更!
海に背を向けて山側へ流れるという離れ業まで披露します。
この激しい蛇行はふたつの恩恵を四万十川にもたらします。
この蛇行こそが!美しい四万十川ブランドを産み出すもっとも重要な要因なのです。
まずはひとつめ。
こちらは四万十川とそれに平行して走る国道を示した地図です。
ところどころ…道路が川から離れているのが分かります。
(Google Mapより)
四万十川が蛇行しすぎるがために…きっちりと川に沿って道を通すのがものすごく大変!
そのため、ところどころショートカットする形で道路は敷設されています。
実際、四万十川流域は非常に不便!
隣町に行くまでも、一部ショートカットされてるとはいえ、川の蛇行に合わせてくねくねくねくね。
しかも両側に崖が迫っているため道路も狭い!
(ところによっては中央線の無い一車線部分も!)
川沿いに道路が敷かれると、その川べりには民家や工場などが建てられます。
そして人工物に囲まれた川は自然の姿を失くし…やがて水質も低下します。
四万十川は激しく蛇行することで、そういった人工物からの汚染をあまり受けずに済んだのです。
そしてもうひとつ。
激しく蛇行する四万十川を象徴するもうひとつの副産物を産みます。
それがこちら!
高知旅行記3日目でも紹介しています♪
深い谷間を激しく蛇行する四万十川。
ひと度豪雨が降るとあっという間に増水します。
増水時は、川上から流木など様々な流出物が流されて来ます。
そんな時沈下橋は、川面から沈み姿を消すことで流出物を受け流すことができるのです。
まさに先人の知恵。
欄干があると…流出物がひっかかり、橋全体がダメージを受けることになるのです。
自然のまま、あるがまま蛇行する四万十川。
その蛇行によって生じる不便と共に生きてきた四万十川流域の人々。
不便だからこそ保たれた美しさ。
保たれた自然だからこそ得られる天然うなぎや天然アユ。
そして川と共に生きる知恵、沈下橋。
今、我々が楽しめる四万十川の魅力は、こうやって自然と住民が産み出した軌跡とも言えるのです。
ただただ…感謝です。
絶景100選にも選出!