こんにちは!旅人サイファです!
先日の年末年始旅行記五日目
で取り上げました、伊勢神宮の正式名称。
一般的にはあまり知られていないご様子。
全国にはたくさんの神社がありますね。
そのたくさんの神社の中には、『◯◯神宮』や『◯◯大社』と特別な名称を持つ神社もあります。
この、神宮や大社ってどう違うのでしょう?
そこで、今回は神宮と大社について簡単にまとめてみます。
【神宮】
旅行記にも書きましたが、伊勢神宮の正式名称は地名も何も付けない『神宮』です。
この神宮という名称。伊勢神宮を代表とする『天皇とその祖先神を祀る神社』だけが名乗ることができたようです。
古代から神宮を名乗っているのは、(伊勢)神宮と香取神宮、鹿島神宮の3つだけ!(延喜式)
(香取・鹿島は国譲りを成し遂げた功績が認められて、特別に赦されたのでしょうか?)
以降は、それに近い由緒正しい神社が『神宮』を名乗っています。明治時代は政府によって許可された(勅許)神社のみが神宮を名乗ることができました。
代表的な神宮(明治期は以下の12社のみ)
① 伊勢神宮
② 香取神宮
→大国主との国譲り交渉を行ったフツヌシを祀る。千葉県香取市。
③ 鹿島神宮
→同じく国譲り神話で大国主の息子を討伐したタケミカヅチを祀る。茨城県鹿嶋市。
④ 霧島神宮
→天照大御神の孫、ニニギノミコトを祀る。天孫降臨の地とも。鹿児島県霧島市。
⑤ 鹿児島神宮
→ニニギノミコトの子、ホオリノミコト(山幸彦)を祀る。鹿児島県霧島市。
⑥ 鵜戸神宮
→ニニギの孫、ホオリの子・ウガヤフキアエズノミコトを祀る。神武天皇の父神。宮崎県日南市。
⑦ 橿原神宮
⑧ 石上神宮
→フツノミタマという神武天皇に授けられた刀を祀る。奈良県天理市。
⑨ 宇佐神宮
⑩ 平安神宮
⑪ 熱田神宮
⑫ 気比神宮
大正時代にはこれに宮崎神宮、吉野神宮、明治神宮が加わります。
なお戦後になると、各神社が各自の判断で『神宮』を名乗ることができるようになり、○○神宮は全国各地に広がりました。
いわゆる、由緒正しい神宮は…20に満たないんですね。
天照大御神→オシホミミ→ニニギ→ホオリ(山幸彦)→ウガヤフキアエズ→神武天皇